ギャンブル依存症とその現状
現在、ネット社会においてギャンブルに依存する人口は世界中で問題視されて日本国内でも年々、増加の傾向を辿っている状況です。厚生労働省の研究結果によると患者数が推定536万人もの人に疑いがあると言われています。その数はとてもショッキングな数字であり年々、増加傾向に向かっています。これは精神疾患の一種であることから現代社会の闇の部分として取り上げえている様です。それでは何故、人々はギャンブルに陥り依存してしまうのでしょうか?その背景と心理状態を探求して見ましょう。ギャンブルは周知の通りにギャンブラーが一攫千金を夢見て賭けて大穴を狙う行為です。どんどん賭ける事で借金を作ってのめり込んでしまいます。又、その借金の返済の為にギャンブルを行うと言う悪循環に陥るのです。
その行為がギャンブル依存症患者を生み出すというジレンマを感じているようです。この行為は最も危険で仕事や家族や趣味の一環として依存する場合においてはまだ健全といわれますがそれが、ギャンブルやアルコール、薬物といったものになると人生の破綻を招いて財産は勿論の事、大切な家族や友人も失い兼ねない重要問題となります。これらの過度の依存症のギャンブル依存症やアルコール依存症、薬物依存症などは本人の精神的、又は意志薄弱といった個人的理由が原因とされていました。しかし、1970年代以降ではギャンブル依存症は病の一種として認識されました。これが不安障害やうつ病の一種としてわれるようになったのです。しかし、そのボーダーラインは難しく気張らしにパチンコ遊戯を行う人や、時々、競馬や競輪を楽しむ人達はストレス解消の為に行うので皆が皆、依存症というわけではありません。又、年に数回購入する宝くじなどはレジャーの一環として扱われるのです。全てが悪というわけではないのでその見分け方に注視しなければなりません。
依存症、その過程
それでは依存症にはまっていくその過程がどのように起こるのかを検証していきましょう。依存状態に陥る心情としては常にギャンブルのことを考えてギャンブルをしたい行動にかられる状況下にあることです。朝から晩まで自宅にいても職場にいてもギャンブルの事が常に頭から離れられないという事態に追い込まれます。それはアルコール依存症や薬物依存症同様に起こる現象であり集中力の低下による日常生活において支障をきたします。これを離脱症状といいイライラして感情的になり汗が異常に出たりして体調の変化が表われます。ギャンブルをする行為では最初は週1回ペースなのが回数が増えて週、2回、3回と毎日したい衝動に駆られてエスカレートしていく状態を指します。又、賭け金も最初は少額ペースだったものがだんだんと高額になりブレーキがきかなくなってきます。挙げ句の果てに借金をしてしまい大きなリスクを負ってしまいます。その結果、職を失い家族を失うといった最悪な結末を迎えてしまうのです。
依存症の思い込みとその要因
ギャンブルのスタート時点ではわくわくして感情が高ぶって興奮状態になりがちです。しかし永遠にその楽しみも続く訳でもありません。又、勝負に負けると落ち込んでしまったり、途中で飽きてしまったり辞めたいのに辞められないというジレンマに陥ってしまします。そして又、ギャンブルに手を出して悪循環を繰り返す羽目となるのです。ギャンブル依存症といっても日本ではカジノが合法的に存在しません。その類似性を伴う要因としてパチンコやパチスロなどの存在がギャンブルの要因となり得ます。日本国内ではギャンブル依存症の約9割の要因がパチンコとパチスロの影響からきていると認識されている様です。海外では既にギャンブル依存症対策も講じられています。例えばカジノでプレイする依存症の疑いがあるギャンブラーの客に対しては入場規制がかかります。身分証明書の提示は必須条件で年齢制限によりコントロールされています。しかし日本のパチンコ業界では海外のようなカジノ業界ほど厳しくありません。綿密な規制がない故、緩い環境であることは間違いないようです。正にギャンブル依存症の温床宝庫とも言えるでしょう。パチンコ、パチスロの規制の強化をより徹底することで患者数の減少へと向かうと思いきや現実はその対応に警察などの関与がなく現状維持で収まっているようです。
今後の構想と対策
IR法に基づき日本国内でもカジノ運営の機運が高まり法整備も進められました。が、しかし、残念ながら昨年のオリンピック開催延期に伴いカジノ法案事態が頓挫した形となりました。これは至って今後のカジノ設立に大きな打撃を生みました。もしも、将来的にカジノが定着するならば海外のようにテーブルゲームが中心的存在になります。カジノ自体はパチンコやパチスロと比較してみてもギャンブル依存症が発症しにくいと判断されがちです。テーブルゲームにおいてはルーレットをメインにブラックジャックやポーカーといったカードゲームが主流になります。従ってディーラーやマネージャーなどが常にプレイヤーの様子を伺い監視状態が続きます。もしも、その時点でギャンブル依存症の客が判明した場合には参加拒否が出来ます。このようにIR法案が可決された事により様々な事案が取り沙汰されてギャンブル依存症の議題にも触れざるを得なくなりました。今後、法整備がなされてギャンブル依存症の減少に向け法案が成立する大きな転換期に入ったかと思われます。今後のカジノ情勢が気になるところです。